名作だ。
装釘、挿絵など、本そのものとしても美しい。
昔、題名に惹かれて、一度手に取ったことがあったが、
講談社のこのシリーズは
「なんか、やたら豪華なジュブナイル」という感じが強く、「いらね」と
棚に戻してしまった。

最近、ネットで調べていたら、偶然、本書が乙一先生の作品であり、
しかも、登場人物の名前が全員チョコレートの名前だというではないか!?
『怪盗ゴディバ』だと!? これは買わねばならない。

Amazonには、古本しかない。
なんか、新品が欲しいなぁ。あった。オンライン書店ビーケーワンに。
ポチッと注文だ。三日程して「残念ながら、出版社には在庫がありません。売り切れです」
というメールの回答が来た。「なんだ、だったら、初めから売り切れにしとけや!」と怒り、

探したら、Livedoorブックスで買える。今度は大丈夫だろうと、ポチッ!
三日程して「残念ながら、在庫がありません。売り切れです」とメールが。

もう、古本にしようかと思っていたが、ダメもとで近所のチェーン店の本屋で、
「他の店舗に在庫ありますか?」と確認したら、「本店に一冊あります」と
うれしい回答が。

で、今回、私は三度目で、やっと本書を手にすることができた。
ああ、いい夏休みを過ごせた。
主人公のお母さんがメリー、お父さんがデメル。最高だw 物語としても名作だ。めでたしめでたしだ。

おそらく、講談社の誰かの趣味で出しているシリーズなのだろう。これは。
だから、少数しか刷らないのだろう。本書も含め、もう絶版ばかりなのではないか。