店頭では無くて、プレイステーションストアでしか売っていない
ゲームがある。
この「風ノ旅ビト」もそんなゲームである。1200円也。

「ふと気が付くと、砂漠の真ん中にいる……ここはどこ? 私は誰?」
そんなキャッチフレーズに惹かれて、なんとなく購入。

「砂の惑星デューン」みたいな感じ? でもお花畑とか森とか出てくるん
でしょ? って思いながらゲームを始めたのだが……。

うーん……唸る。これは……旅だなw

主人公って、風に乗って空を飛べるのか……って感じのゲームである。

それにしても、このゲームは説明がしにくい。
一言でいえば「風に乗って、惑星を彷徨い、自分自身で旅の意味なり、
ストーリーを見つけるゲーム」
とでも言おうか。

何だろう。名前を付けたくなるなる。主人公の名前は? 何かアジアっぽい名前かな?
何か物語りたくなる……。

スーは、ひとり、砂の上に座っていました。

イリョ(太陽)が光の矢を放ってきましたが、
円錐形のテントのような衣装、ハラクを頭からすっぽりと被っていたので、
割と平気でした。

目の前にあるのは砂山。

スーは立ち上がり、
とりあえず砂山を登ってみることにしました。

砂山の頂上。
そこには、小さな墓標が一つ、大きな墓標が二つ。

大きな墓標には「風尾(かざお)」、ヴァーフに似た長い布が巻き付けられています。

(ヴァーフみたいな布。いや、これはヴァーフだったんじゃないか?)

と思い、しばらく大きな墓標を眺めていると、何故だか懐かしさが込み上げてきます。
しかし、イリョが容赦なく頭を覆っているフードに光の矢を放ってくるので、いつまでも
立ち止まっている訳にもいきません。

スーは、砂山の頂上を下ろうと、眼下を見下ろしました。
砂漠が広がっていることに変わりはありませんでしたが、
そこには、沢山の墓標がありました。

(何か動くものがある。行ってみよう)

スーは砂山を滑り降りました。動くものを目指し進んで行くと、
それが何であるか分かりました。
砂から出ている平たい石舞台の上に、それがいます。

(ニュムだ)

ニュムは、命を宿したお札です。十数枚のニュムがひらひらと舞っています。

(ああ、これで少しは楽になったなぁ……)

スーは呪(マギ)を歌う事ができます。呪(マギ)を歌うと、ニュムが集まって来て、
眩しい光をスーに注いでくれます。
それは、スーに揚力を与えてくれます。

スーはカン高い声で、呪(マギ)を歌いました。

ニュムがそれに応えて、スーの周りを取り囲み、光輝きました。

スーは、ヴァー(風)に乗って、ふわりとティリ(空)を舞いました。


フフ……。
何か、オッサンでも、話を作りたくなってしまう魅力がこのゲームにはあるって事。

それにしても、一番驚いたのは、(以下、ネタバレ注意)
このゲームがオンゲだったこと。衝撃的な感動だった。

始めは一人旅だったが、途中から二人旅になる。

「ああ、二人旅っていいなぁ。こいつ、いいやつだなぁ……」

と普通に、
NPCのつもりで感情移入していたのだが……。
人間だったんだ。オンラインで接続した人間が操作していたんだ。

ああ、神ゲーw

泣いた。全俺が泣いた。ゲームで。

星の再生−神話−グレートマザーが出てきて−世界が真言(マントラ)で満ちあふれていて……。
なんとも、不思議に心地よく、涙が出そうになるゲームだった。

時間があったら、二週目にも挑戦してみよう。
tabibito